機械佛大鑑
「機械佛大鑑」の作品紹介です。
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妙見菩薩
北極星を神格化した仏です。北極星の信仰は、北斗七星の破軍星信仰と結びついて武士の間で大いに広まりました。妙見とは優れた視力の意味で、善悪や人の運命を見抜くといわれています。菩薩でありながら分類では天部として扱われています。
火天
十二天のうち東南を司ります。もともとは炉の神で、火天は自分に投入された供物を天上の神々に運ぶなど、神と人との仲介役をします。火は一度つくと燃え尽きるまで休まず燃え、智慧は無知を焼き、火は闇の照明となり、迷ったものに正しい道を示します。
難陀竜王
難陀は梵語(Sanskrit)で「歓喜」を意味し、竜族を統べる八大竜王の筆頭です。雨や海を司る水神であり、釈迦生誕に際し、弟とされる跋難陀(ばつなんだ)竜王と共に現れ、雨を降らせてその体を清めたといわれています。
伎芸天
技芸天は大自在天が天界で器楽に興じている時、その髪の生え際から化生した天女です。他の天女達が誰も及ばないほど楽器を奏でる伎芸に優れていたそうです。技芸と福徳を司る女神で、諸技諸芸の祈願を聞き入れるとされています。
「機械佛大鑑」 作品解説
仏教は、他教の神や神格化された星座・生き物などを取り入れ、その時代に即した変容を
遂げてきたといわれています。今日の日本であれば、機械やロボット、アニメといった要素を取り入れたとしてもおかしくないなと思い、「21世紀の新しい仏像のかたち」としてこれらの作品を作りました。